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「累犯障害者」 [読書]

▼読み終わった本
*「累犯障害者」
山本譲司・著、新潮文庫


累犯障害者

累犯障害者

  • 作者: 山本 譲司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 文庫

【帯紹介】
******************************
殺人、売春、放火、監禁、偽装結婚……。

彼らはなぜ、
罪を重ねなければ
ならなかったのか。

障害者の犯罪をめぐる社会の闇に迫る
******************************


衝撃的というか、非常に考えさせられる本でした。

単行本として出版されたときに、「読まなければ」と思ったのですが、手にしないまま時間が経過。
文庫版で出ているのを知り、すぐに買いました。

著者は、元国会議員で、いわゆる「秘書給与問題」で詐欺の罪に問われた人物。
結局実刑判決を受け服役。
刑務所内の実情を目にし、この本を著したわけです。


目次を紹介すると…。
序 章 安住の地は刑務所だった——下関駅放火事件
第一章 レッサーパンダの男——浅草・女子短大生刺殺事件
第二章 障害者を食い物にする人々——宇都宮・誤認逮捕事件
第三章 生きがいはセックス——売春する知的障害女性たち
第四章 ある知的障害女性の青春——障害者を利用する偽装結婚の実態
第五章 多重人格という檻——性的虐待が生む情緒障害者たち
第六章 閉鎖社会の犯罪——浜松・ろうあ者不倫殺人事件
第七章 ろうあ者暴力団——「仲間」を狙いうちする障害者たち
終 章 行き着く先はどこに——福祉・刑務所・裁判所の問題点


現在の刑務所が、犯罪者を更生させる機能を持っていないこと、また福祉のシステムも、運用が機械的であるがゆえに、本当に福祉・支援が必要な人間に届いていないことなど、正直言って初めて知る話がたくさんありました。

また、「ろうあ者」(聴覚障害者)の犯罪が罪に問われないとの規定が、以前、刑法にあったことも、恥ずかしながら知りませんでした。
そして、聴覚障害者は現在でも、複雑な概念を理解するのにハンデを負っており、ゆえに裁判で極めて不利な立場に立たされていること。
手話の種類がいくつかあって、いわゆる「手話通訳」が、外国語の通訳のようなものではなさそうなことなども、この本を読むまで知りませんでした。

「反貧困」などどともに、現代の福祉や貧困・格差の問題を考えるうえで、是非読むべき本だと思いました。


▽購入した本
*「悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか」
バーバラ・オークレイ著、イースト・プレス


悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか

悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか

  • 作者: バーバラ・オークレイ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2009/05/22
  • メディア: 単行本



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コメント 2

ぬれぴよこ

手話と指文字というものがあるというのは聞いた事がありましたが、
手話に種類があるとは、私もはじめて知りました。
目次を見ただけでも、いろいろと複雑な問題がありそうです。
by ぬれぴよこ (2009-06-02 21:54) 

Lionbass

ぬれぴよこさま
手話の問題、詳しいことはよく理解できていないかもしれませんが、今後、裁判員制度が始まると、さらにいろんな問題が表面化してくるのではないかと思います。
by Lionbass (2009-06-07 22:57) 

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